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食道がん

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食道がん

食道がん(しょくどうがん:食道癌)とは、食道上に発生するタイプの癌でほとんどンが扁平上皮ガンとされています。患者数は60代の男性に多く、飲酒・喫煙が大きなリスクファクターの一つと言われています。また、熱い飲料などを好む人は食道が火傷を負いやすく、これもまた食道ガンの要因の一つとされます。

食道がんの発生する部位

食道がんの発生原因

食道がんの初期症状

食道がんの検査

食道がんの進行度(ステージ)

食道がんの名医がいる病院

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食道がん(食道癌)の発生する部位


食道は上部から順に頸部食道、胸部食道、腹部食道の3つの部位に分けることができます。

食道がん(食道癌)もどこの部分に発生したかによって、頸部食道がん・胸部食道がん・腹部食道がんの3つに大別することができます。

日本人では胸部食道がんの発生が最も多くおよそ90%を占めます。

胸部食道は食道の大部分を占め、心臓や大動脈、気管などの重要な臓器に接しているため手術は大がかりで技術的も特に高いレベルの手術となります。


食道がんの発生原因

喫煙と飲酒

食道がん(食道癌)になる人は年々増え続けていますが主な原因としては、喫煙と飲酒です。

喫煙と飲酒のいずれか一方でもがんの危険因子となりますが、両方の習慣を持つ人は一層食道がん(食道癌)のリスクが高いといえます。

お酒もタバコも飲まない人を1とすると、喫煙指数が1000(一日40本/25年間)で飲酒指数が100(一日4合/25年間)の人は50倍も食道がん(食道癌)にかかりやすいという報告もあります。

食道がん(食道癌)を克服したいと本気で考えている方は、即刻タバコと飲酒をやめるべきです。

熱い食べ物、辛い食べ物、刺激物

日本人の食道がん(食道癌)で扁平上皮がんが多いのは食道粘膜への刺激が多い熱い食べ物や飲み物、辛い食べ物、刺激の強い食べ物が原因になっています。

日頃から熱いものをふーふーしながら食べたり、熱いお茶を飲んだり、激辛の食べ物を好む方は少し控えめにされた方がよろしいかと思います。

燻製や焦げ

肉や魚の焦げに含まれるニトロソアミンは食道がん(食道癌)のリスク因子と考えられています。ニトロソアミンはベーコンやソーセージなどに含まれている亜硝酸塩からも生成されます。

胃液の逆流

胃から食道への胃液逆流(逆流性食道炎)も食道がん(食道癌)の腺がんの原因として考えられています。


食道がんの初期症状

喉の違和感

早期食道がん(食道癌)でも粘膜がただれるようになっている場合は、食べ物を飲み込んだ時に喉に違和感を感じたり、胸の奥がチクチクと痛んだり、熱いものやすっぱいものなどを飲み込んだ時にしみることがあります。

これらの症状は頻繁には現れず、普段の生活に支障をきたすこともないため見過ごされがちですし、また食道がん(食道癌)の初期症状はしばらくすると消失することもあるため放置されやすいといえます。

中高年で飲酒や喫煙習慣がある方、熱いものや辛い物を好む方など食道がん(食道癌)の危険因子があるかた(リスクが高い方)はこのような症状が見られたら早めに検査を受けることをお勧めします。

食べ物が飲み込みにくい

食道がん(食道癌)がもう少し進行して大きくなってきますと食道内部が圧迫され狭くなってきます。

そうすると食べ物を飲み込む時につかえた感じを感じるようになってきます。特に固いものは飲みこみにくくなってきます。

しかし、食道がん(食道癌)が進行しているにもかかわらずやわらかいものは食べられますから、最近は年のせいか固いものがのどを通りにくくなったと言って済ませてしまっている方も少なくありません。

食べ物がつかえるように感じましたら速やかに検査を受けてください。

食べ物が飲み込めない

食道がん(食道癌)がさらに大きくなると食道の内壁がふさがれてしまい食べ物は通らなくなってしまいます。さらに唾液や水分さえも飲みこむのが困難になってきてしまいます。

体重減少、声のかすれ、吐血、咳、背中の痛み

食道がん(食道癌)が進行すると食べ物の飲みこみが悪くなりますから、体重が減少するようになります。

他にも食道がん(食道癌)が進行すると声がかすれたり、咳や声がれ、息切れなどの症状が現れるようになります。さらに胸部痛や呼吸困難、背部の痛み、吐血などの自覚症状が現れたときには既に転移していて手術適応とならないことも少なくありません。


食道がんの検査


食道がんの疑いがあるかを調べる検査


食道がん(食道癌)の疑いがあるかどうかを調べる検査には、「食道造影検査(レントゲン検査)」と「食道内視鏡検査」があります。また血液を採取して調べる腫瘍マーカー(血液検査)もあります。

食道造影検査(レントゲン検査

食道造影検査はバリウム(造影剤)を飲んでバリウムが食道を通過するところをX線で撮影して食道がん(食道癌)の場所や大きさなどを調べる検査です。

患者さんにとっては負担の少ない検査ですが、早期発見は難しいという問題もあります。

食道内視鏡検査

食道内視鏡検査は口から(鼻からの場合もある)カメラのついた内視鏡を挿入し食道の内部を直接観察する方法です。

検査の際に「ルゴール」と呼ばれるヨウ素液を食道内にまいて検査をするヨード染色法により観察することがあります。この方法を用いれば肉眼では識別が難しい早期の食道がん(食道癌)でも見つけやすくなります。

腫瘍マーカー(血液検査

腫瘍マーカー(血液検査)は血液を採取するだけで用意に検査できるため広く普及しています。

日本人の食道がん(食道癌)はほとんどが扁平上皮がんであるため、「SCC抗原」という腫瘍マーカーを確認することで治療後のフォローアップなどに有用です。基準値は1.5(ng/ml)以下-EIA法/2.0(ng/ml)以下-IRMA法・RIA法です。

食道がんを確定する検査

食道がん(食道癌)の判定を行う方法には、組織診断といって組織の一部を採取して調べます。この検査を生検(バイオプシー)といいます。

組織診は検査や手術で採取した組織を顕微鏡を使って調べる方法で細胞の大きさや形、並び具合などを総合的に調べる方法です。

食道がんの進行具合を調べる検査

食道がん(食道癌)が確定した後は、どの程度進行した食道がん(食道癌)であるのか、リンパ節転移の有無や肺転移、肝臓転移、骨転移、脳転移など転移があるのか・ないのかを調べることが重要になってきます。

食道がん(食道癌)の治療方法を決定する過程で、食道がん(食道癌)が食道内にとどまっていて手術適応となるのか、食道の外に進行していて手術が適応とならず抗がん剤の治療や放射線の治療を行う必要があるのかを判断することはとても重要です。

食道がん(食道癌)の病期(進行の程度)を調べる検査として、超音波内視鏡検査やCT検査MRI検査、骨シンチグラフィー、PET検査などがあります。


食道がんの進行度(ステージ)


食道がん(食道癌)の進行度(ステージ)は治療方針を左右します。

食道がん(食道癌)の進行度は、がんの進展度と転移の状況で決まり、以下の3要素を組み合わせて潜伏がん、0、I、II、III、IVA、IVBの6段階に分類されます。


  1. 原発巣(大きさ):T因子

  2. リンパ節転移の有無:N因子

  3. その他の転移(遠隔転移)の有無:M因子

原発巣(大きさ):T因子

T1aがんが粘膜内にとどまる
T1bがんが粘膜下層にとどまる
T2がんが固有筋層にとどまる
T3がんが食道外膜に浸潤する腫瘍
T4周囲の組織(臓器)に浸潤する腫瘍

リンパ節転移の有無:N因子

N0所属リンパ節に転移がない
N1第一郡リンパ節(病変部近傍のリンパ節)のみ転移がある
N2第二郡リンパ節(より広範囲のリンパ節)に転移がある
N3第三郡リンパ節(遠くのリンパ節)に転移がある
N4第四郡リンパ節(さらに遠くのリンパ節)に転移がある

その他の転移(遠隔転移)の有無:M因子

M0遠隔転移なし
M1遠隔転移を認める

食道がんの進行度(ステージ)

N0N1N2N3N4M1
T1a0IIIIIIIVaIVb
T1bIIIIIIIIIVaIVb
T2IIIIIIIIIIIVaIVb
T3IIIIIIIIIIIIVaIVb
T4IIIIVaIVaIVaIVaIVb

食道がんのステージ別の5年生存率

ステージ5年生存率
0期70-80%
1期50-60%
2期30-50%
3期10-30%
4期5-10%
※(参考)手術による死亡:3-10%

5年生存率とは、5年間再発しないということではなく、衰弱しても生存していればカウントされる数値で、(状態はともかく)治療開始から5年後に生存している人の割合です。

手術ができた場合の早期食道がん0期の手術後でも70-80%足らず、1期では50-60、2期では30-50%、3期ではわずか30%以下にしか過ぎないのが食道がん(食道癌)なのです。

しかも食道がん(食道癌)の手術は難易度が高いため手術による死亡が数%-10%と多いことから、食道がん(食道癌)の手術には大きなリスクが伴うことをご理解いただけると思います。

手術ができない進行がんの場合にはさらに厳しく、生存期間中央値は4期の場合1年にも満たないのです。

がん治療の種類と比較

食道がんに関するQ&A


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